普段何気なく使っている給湯器のお湯ですが、突然お湯が出なくなってしまったらどうでしょう？ お風呂やシャワーも使えなくなり、日常生活もままならなくなってしまいます。すぐに専門の業者を呼んで修理を依頼することも大切ですが、意外に簡単な理由でお湯が出なくなっている場合もあります。ここでは給湯器のお湯が出ないときに確認するべきことについて紹介していきます。
給湯器を確認する
給湯器の電源が入っているか
まずは給湯器の電源が入っているかを確認しましょう。給湯器単体の場合は電源ランプや燃焼ランプを確認し、点灯していない場合はコンセントが抜けていないか、ブレーカーが落ちていないかをチェックしてください。電源ランプが点滅している場合は、エラーを起こしている可能性もあるので、一度説明書を確認すると良いでしょう。
給湯器の設定は正しいか
無意識に普段使わないボタンを押してしまっていたり、温度の設定をかなり低く設定してしまうことで、お湯が出ない（ぬるい）場合があります。設定温度の確認をいまいちどしてみてください。
給湯器のリモコンの電源は入っているか
コンセントが抜けていたり、ブレーカーが落ちているとリモコンの運転スイッチがオンになりません。一度状態をチェックして、再度コンセントの抜き差しを行ってみてください。給湯器によってはリモコンの表示部にエラーコードを表示する場合があります。該当する番号の症状を説明書やWEBサイトなどで確認し、状況に応じて修理の依頼をするようにしましょう。
給湯器以外のものを確認する
ガスの元栓が閉まっていないか
長期の外出や旅行などから帰ってきた際、意外に忘れがちなのがガスの元栓を開くこと。まずは開閉の確認を行いましょう。また、地震が起きた際には、メーターでガスの供給を自動停止する場合があります。その際は、復帰ボタン等を押して安全装置を解除するようにしてください。
プロパンガスの残量不足ではないか
プロパンガスを使用している場合は、ガスの残量不足も考えられます。元栓は開いているのにガスコンロが使えない、普段より多くガスを使ったなど、心当たりがある場合はガス会社に連絡をして残量を確認してもらうようにしましょう。
混合水栓は故障していないか
お湯が出ない原因は、給湯器ではなく、水道の設備による不具合も考えられます。その中でも多いのが混合水栓（湯と水を混合させて1つの蛇口から出す水栓）の故障です。キッチンやシャワーなど、特定の場所だけでお湯が出ない、または温度調整が効かない場合は、混合水栓が不具合を起こしている可能性が高いと言えます。
管が正常に機能しているか（凍結、配管の故障などが原因）
水道管の異常によってお湯が出ない場合も考えられます。冬季によくあるのが水道管の凍結によるもので、これが原因の場合は時間の経過とともにお湯が出るようになります。配管の漏れなどの不具合の場合は、水量が少ない、出ないなどの症状が発生します。配管の漏れや異常は、不具合箇所を見つけるのは困難と言えますので、専門業者に相談するようにしましょう。
地域一帯が断水していないか
工事やメンテナンスなどで、一時的にガスや水道の供給を止めている場合も考えられます。少し前に届くお知らせの通知を見忘れていることも考えられますので、周辺で工事などを行っていないか確認をしてください。
給湯器のお湯が出ない際にやってはいけないこと
給湯器を解体する
お湯が出ないからといって、絶対に給湯器の解体や修理を行ってはいけません。高圧電流やガスの供給部分など、危険な箇所がたくさんあるためガス漏れや感電など、思わぬ事故に繋がる可能性があります。
配管の凍結をお湯で解凍する
配管の凍結をいち早く解消しようと、配管にお湯をかけてしまう人もいるようですが、配管を破裂させる可能性があるため、絶対に行わないようにしましょう。
お湯が出ない状態で使い続ける
お湯が出ない場合は、何らかの不具合を起こしていることに間違いありません。そのまま使い続けるとガス漏れや火災の原因になる危険もあるので使用を中止し、自分で対処できない場合は専門業者を呼んで点検してもらうようにしてください。
給湯器の寿命は10年程度と言われており、長年使っている場合は経年劣化による故障の可能性もあります。原因が分からないようであれば、賃貸であれば管理会社、持ち家であれば製造メーカー、ガス供給会社、または弊社へご連絡ください。
