給湯器からいつもとは違う異音がした場合、ガスを使うだけに心配になる人も多いのではないでしょうか？ どんな製品であれ、経年劣化とともに不具合が生じてくることは仕方のないことですが、給湯器の故障に関しては火や熱いお湯を扱うことになるので特に注意をする必要があります。そこで今回は給湯器からする異音の原因や、未然に防ぐ日常点検などについて紹介いたします。
給湯器の異音の主な原因
給湯器から普段とは違う異音がする場合、給湯器内で燃焼不良を起こしていたり、ファンモーターの不具合などが挙げられます。燃焼不良の場合は、異音とともにガス臭かったり焦げ臭かったりするケースもあります。
特にガスの臭いがする場合は、ガスが部屋に充満してしまうことも考えられますので、すぐに使用を中止するようにしましょう。
このほか、ファンモーターの劣化やファンにゴミが詰まってしまった場合でも異音が発生することがあるので注意が必要です。
異音がする？ と思ったらやるべきこと
正常な音なのか、それとも問題がある音なのか、放っておいても大丈夫な音なのかを判断することは難しいですが、異音を感じたらまずは次のことを確認してみましょう。
状況を確認する
まずは状況の整理を行い、メモなどを取るようにしておきましょう。この状況確認を事前に行っておくことで、修理業者や製造メーカーに連絡する際、スムーズに話をすることができます。確認する内容としては、「いつ」、「どこで」、「どんな音がしたか」を確認しておくこと。異音がする前と今で、何か普段とは違うのか？ということもチェックしておくと良いでしょう。表示部にエラーコードが出ていたり、電源ランプや燃焼ランプが点滅している場合もありますので、コードの種類や点滅の回数なども確認しておきましょう。
使用を中止する
状況が確認できたら直ちに使用を中止するようにしてください。そのまま使い続けることにより、ガス漏れによる引火や、不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの死亡事故に繋がる恐れもあります。
給湯栓、給水栓、ガス栓を閉めてコンセントを抜く
単に使用を中止しだだけでは安全とは言えません。給湯栓や給水栓を閉じて水の供給を止めるようにし、ガス栓も同時に閉めておきましょう。最後に給湯器のコンセントを抜いておけば安心です。
製造メーカー、ガス供給会社、または弊社に連絡する
異音の原因を自身で見つけ出すのは難しいと言えます。使用を中止し、各供給源を止めたら専門業者へ連絡して点検、修理の依頼を行いましょう。
異音の発生を未然に防ぐためにできること
異音の発生を未然に防ぐためには、まず日常の点検をしっかり行うことが大切です。日常点検の箇所や項目としては以下のような点になります。
- 排気口にススやホコリがついていないかどうか
- 吸気口がゴミやホコリで塞がっていないかどうか
- 給湯器本体に異様な変色、サビが発生していないかどうか
- 給湯器本体や配管から水漏れがしていないかどうか
- 給湯器周りに燃えやすいものが置いていないかどうか
普段の点検項目として上記の項目をチェックしておけば、異音が発生する前に不具合を発見することもできますし、定期的にゴミやホコリなどを取り除くことで、異物の付着を防ぐ役割もあります。
しかしながら、ある程度年数が経過してしまった給湯器の場合は、日常点検を行っていても経年劣化により異音が発生する場合も考えられます。給湯器が寿命と感じた際は、弊社または製造メーカーに相談をして給湯器を入れ替えることも視野に入れると良いでしょう。
このように給湯器からの異音は重大な故障のサインである可能性があるため、使い続けることはとても危険です。異音を感じたら直ちに使用を中止し、製造メーカーや弊社にご相談ください。
