
シャワーを使うとき、温度調整が難しかったり、うまくいかない経験はないでしょうか。温度調整がうまくいかない原因としては、水圧や冷水サンドイッチ現象と呼ばれるものや、給湯器などが原因で温度が不安定になっている場合が考えられます。ここではシャワーの温度調整がうまくいかない原因や対処法などについてご紹介いたします。
シャワーの温度調節がうまくいかない原因
日常でシャワーを使用していると、温度調整が難しかったり、温度が不安定になることがありますが、その原因として下記の2つが挙げられます。これらは温度変化が生じますが、給湯器の不具合や異常ではないため特に問題はありません。
水圧の変化
温度が不安定になる原因の1つとして水圧の変化が考えられます。水道管からの水圧が変化すとお湯の量が変わり、温度が変化しやすくなるのです。水圧の変化が起こる原因としては、トイレやキッチンなどシャワー以外の場所で水道を使うときです。他の場所で水を使うと水圧が下がり、お湯の量が多くなって温度が上がってしまうことになります。回避策として、シャワーを使用するときには、できるだけ他の蛇口から水を使わないようにすることです。
冷水サンドイッチ現象
ガス給湯器の多くは瞬間式の加熱方法でお湯が作られており、急に給湯を止めることで、温まった部分とそうでない部分ができてしまいます。これは冷水サンドイッチ現象と呼ばれ、断続的に給湯器を使用することで発生します。長時間お湯を出すことで徐々に温度が安定してきますが、「Q機能」と呼ばれる冷水サンドイッチ現象を最小限に抑える機能が付いた給湯器もあります。
ガスの供給が原因の場合の対処法
設定温度よりもぬるい状態が続いたり、高温にしても熱いお湯が出ない場合はガスの供給に不具合がある可能性があります。そのような場合は以下の点を確認してみましょう。
ガス栓がしっかり開いているか
ガス栓が中途半端に開いていないか確認してみてください。また給水の元栓も全開になっているか確認してみましょう。これらが半開になっているとうまくお湯を沸かせないため、温度が不安定になる場合があります。
プロパンガスの残量不足になっていないか
プロパンガスを使っている場合は、ガスが残量不足になっていないかを確認する必要があります。自身で残量を確認するのは難しいので、ガス供給会社に依頼して確認をお願いしましょう。
給湯器の故障が疑われる場合の対応
いろいろ確認してみたけれども、イマイチ原因が分からないという場合は、給湯器の故障を疑いましょう。チェックポイントは以下のような点になります。
故障の疑いがある症状
水圧の変化や冷水サンドイッチ現象もなく、ガス栓や給水栓も問題がない場合は、給湯器自体の故障が考えられます。給湯器の動作の不具合でお湯がぬるい場合は、給湯器内の燃焼に原因がある可能性が高いと言えるでしょう。いきなり温度が高くなったり、低くなったりを繰り返すようであれば、温度調節のセンサーに故障が疑われます。
普段とは明らかに違う場合や、設定温度とかなり違うお湯が出る場合は、給湯器本体の故障が考えられます。リモコンにエラー表示などが出ていないかなどをチェックし、給湯器を確認してみてください。
対処方法
上記のような給湯器の故障が疑われる温度変化がある場合は、給湯内部の問題なのでご家庭で対処するのは難しいと言えます。自分で分解したり修理したりは、ガス漏れや感電などの恐れもあるため絶対に行わないでください。賃貸であれば管理会社、持ち家であれば弊社または製造メーカー、ガス供給会社に連絡するようにしてください。
このようにシャワーの温度調整がうまくいかない原因は、日常使用している中でどうしても発生してしまうケースもありますが、給湯器の異常による原因も考えられます。上記を参考に原因を特定し、給湯器に異常がある場合は弊社や製造メーカーなどに相談してみると良いでしょう。